Beryl EVRは、Leqtique作品の中で最も万能性の高いエフェクター1つです。
Clean(Preamp EQ)/Low Gain OD/Medium Gain O/Medium Gain DSという主に4つの役割を無段階的に可変することが可能。
「あらゆるサウンドを出すための何か一台を選ばなくては...。」という環境ではBeryl EVRかRED EVRをチョイスするのが確実に最良です。
RED EVRはオリジナルのREDよりもTrebleが増強されたことで、Medium~High Gainのディストーションサウンドを実現。
オリジナルのBerylはGainつまみの設定によって、二段階のゲインステージのそれぞれを可変させて繋がるような構造です。
その一段目にはビンテージのクリッピングダイオードを使用しMARにも通ずるような極めてスムースなオーバードライブサウンドを生み出します。
二段目には高いスレッショルドのLEDをクリッパーとして採用することで、ゲインに追従してワイルドで粗めの粒子のディストーション成分が付加されていきます。
本作、Beryl EVRでは回路上の半分以上の定数を変更したものの、狙っている音や可変のレンジ感に大きな違いはありませんが、その二段目のゲインをあげるにつれて付加されるディストーション成分を若干オープンでより粗めのサウンドに調整してあります。Berylの本来持つクリアで重心が高めなサウンドをより引き立たせるような改造となっています。
時間が経つにつれて、トランスペアレント系のエフェクターは数が増える一方、単体での歪みというよりは、Preamp/EQ/Boost(+)若干のゲインのプッシュといった用法が常套句かと思います。
Beryl EVRではオリジナルBeryl同様、そういった範囲は完全にカバーしつつ、より単体での歪みの個性や有用性を、現代的な音像をイメージしながら強調してあります。
ダークなサウンドの多いLeqtique製品の中では、Berylと11/11は設計の最初の段階からトレブル/プレゼンスの存在意義を強く意識したモデルとなっています。
ある種非常に異質ではありますが、「そつなく1台で色々こなしたいのだけれど、各ゲインレンジで個性的な音色が欲しい」といった状況ではEVR製品の中で後にも先にも本作がベストチョイスです。
〈SPECS〉
Operation Voltage:9V
Size:129mm×67mm×49mm(※実寸値のため多少の差異がございます)
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EVR コンセプトについて(要約)
2019年以降、Leqtiqueのペダルは新作をリリースすることもなく実質的には休止状態になっておりました。
しかしながら、2024年拠点を一時的にアイスランドとしたことで素晴らしいインスピレーションを複数得ることができ、
その全てをEVRというアップデートパッケージとしてデザインし続けて参りました。
EVRとは、アイスランド語でEVRU:ヨーロッパを意味します。
塗装の色彩感や、サウンドのダークさなど元々、強くヨーロッパへの憧れが体現されていたLeqtiqueのペダルですが、より現実的な経験としてはっきり体現されています。
15年間アップデートの入ることのなかったLeqtiqueのペダルですが、筐体、全てのコンポーネンツ、コンセプトなど一から全て再構成をしました。
・アルミニウムのケース/非磁性のステンレスを使用したコスメティックなレイヤー/個別で切削されたパーツの3セクションで構築。
・ケースに対しアルミニウムの陽極酸化処理を実施。上部レイヤーをステンレス素材をにすることでペダル全体の剛性感が格段に向上。
・Sliderと呼ばれる内部の部品を新調。ペダルコンセプトとは別色で制作されており、ブランド初期から採用し続けているGavitt製のクロスワイヤーを個別でシールド。
・電源セクションにはオリジナルLeqtiqueでも使用していたKeystone社からModel 91を採用することで、9Vバッテリーを強力にホールド。
また、裏蓋から内部へのアクセスの悪さに着目し、小さなノブ2つで裏蓋を固定することのできる構造へ進化しました。
こちらの小さなノブは親指で締めたり、緩めたりが可能。内部にアクセスする機会の少ない場合はスリットを各国の硬貨やピックで増し締めください。