周波数を超越し、ダイナミクスを変革するマルチバンド・ダイナミクス・プロセッサー!
『Future MB』は、時間領域と周波数領域を統合した究極のマルチバンド・ダイナミクス・プロセッサーです。各バンドごとに3つの強力なプロセッシング・ステージを備え、ダイナミクスと周波数成分を包括的にコントロールします。革新的な「Delta Matrix」テクノロジーにより、バンド間でゲインの変動(差分、デルタ)をルーティングし、かつてない自由度でダイナミクスを再構築。これらの独自の機能を組み合わせることで、未来を見据えたミキシングを実現する力を手に入れることができます。
◆思いのままにバンドをコントロール
特定の帯域を処理するためだけに全周波数帯を分割することを強いるのではなく、必要な帯域に最大6つの独立したダイナミック・バンドを自由に配置できます。スペクトラム上をクリックするだけで直感的にバンドを作成・分割可能で、他の帯域に影響を与えることなく局所的な対処を行うことも、バンド同士を近づけると自動でスナップするため従来の連続したクロスオーバー・ネットワークの構築も可能です。滑らかで音楽的な 6 dB/oct から鋭い 48 dB/oct までの可変スロープにより、各バンドがミックス内の他の部分とどのようにブレンドされるか、あるいは分離されるかを、正確に定めることができます。
◆ピュアな位相特性
Minimum Phase、Linear Phase、Liquid Phaseの3つの位相モードを提供します。画期的な「Liquid Phase」モードは、ゲイン変化時にのみ動的にフェイズシフトを適用するため、ゼロレイテンシーでありながらプリ・リンギングが全くないピュアな信号を実現します。つまり、Linear Phaseの透明感とMinimum Phaseの即時性の両方を手に入れられるため、トランジェントの鋭さが保たれ、ミックスはクリーンな状態を維持します。
◆ダイナミクスのあらゆる側面を支配
すべてのバンドに、Gate、Upward/Spike、Compressor/Duckingの3つの独立したプロセッシング・ステージを統合しています。単なるピーク制御を超え、サウンドのエンベロープを根本から再構築します。
◆時間領域と周波数領域の統合
Spectral Modeを有効にすると、時間領域と周波数領域の処理がシームレスに統合されます。標準的なコンプレッションとスペクトル・シェイピングのどちらかを選ばなければならないという制約はなく、たった1つのコントロールで、両者の間をシームレスに行き来することができます。
Upward ステージでは、スペクトル処理がスペクトルの谷間を特定して持ち上げ、音の「穴」を埋めることで、隠れた豊かな響きを浮き彫りにします。そしてCompressor ステージで、耳障りなレゾナンス(鋭いピーク)のみをピンポイントで抑制します。スペクトラル処理は通常レイテンシーが発生しますが、「Spectral Zero-Latency Mode」を有効にすることでライブパフォーマンス等にも対応可能です。
◆キャラクターをスムーズにモーフィング
各バンドには、透明な「Clean」、アナログ的な「Glue」、アグレッシブな「OTT」の3つのダイナミック・スタイルが用意されています。スライダーを操作するだけで、「Clean」の透明感と「Glue」の温かみをブレンドしたりといった、スタイル間をリアルタイムかつシームレスにモーフィング / ブレンドできます。
◆Delta Matrix
従来のコンプレッサーは「引き算」が基本であり、ゲインを下げてピークを抑制するものでした。『Future MB』はその常識を覆し、単にエネルギーを減らすのではなく、別の場所へ送り出します。シンプルなルーティング設定だけで、あるバンドのゲイン変化が他のバンドのモジュレーション・ソースに転用可能で、ミックス全体の創造的な原動力となります。これにより、マルチバンド・ダイナミクスの可能性が劇的に広がり、従来の制御の枠を超え、サウンドの錬金術の領域へと踏み込むことができます。
例えばベースの200Hz付近のモッサリした帯域をカットしつつ、そのゲイン減少分を利用して隣接する帯域をブーストすることで、音痩せを防ぎながらクリアで力強いサウンドを維持させることができます。
◆多彩なサイドチェーン機能
非常に多彩なサイドチェーン機能を搭載しています。L/RモードとM/Sモードの両方をサポートしており、各バンドごとにステレオリンクを調整可能です。さらに、サイドチェーン・ソースとしてInternal、External、またはフリーモードを選択できるため、複雑なミキシング環境においても柔軟性を発揮します。
◆Priority EQ
全バンドに専用のサイドチェインPriority EQを搭載。検出信号をオーディオパスから完全に分離することで、従来のマルチバンド処理における典型的なジレンマを解決します。従来のワークフローでは、特定の共鳴を修正しようとすると、そのバンド自体の帯域を狭めざるを得ないことがよくありました。しかし、帯域が狭くなればなるほど、深刻な位相の歪み、不自然な音色、そして薄くまとまりのないミックスになるといった問題が生じます。Priority EQを使えば、バンド幅を広く自然なままに保ちつつ、トリガー対象となる特定の周波数だけをピンポイントで狙うことができます。
例えば、鋭いスネアのリング音だけを厳密にターゲットにしながらミッドレンジ全体をコンプレッションしたり、8kHz付近の検出にのみ焦点を絞ってボーカルのシビランスを抑えたりすることが可能です。これにより、広帯域でのインパクトと、外科手術のような精密なトリガー処理という、両方の長所を兼ね備えた処理が可能になります。
◆Auto-Gain
ITU 1770のラウドネス・マッチング・アルゴリズムを利用した高度な自動ゲイン・システムを搭載。一貫したレベルを能動的に維持し、「音が大きいほど良く聞こえる」という錯覚を防ぎます。プラグインをバイパスしたり、バンドの設定を微調整したりしても、音量は揺るがず、処理がトーンやダイナミクスにどのような影響を与えているかを、偏りなく、正直に、そして正確に聴き取ることができます。ただし、極端なGate処理で無音部分を作るような場合は、補正アルゴリズムが混乱する可能性があるため、当機能の無効化が推奨されます。
◆Compact Mode:自分だけの秘密兵器をデザイン
誰もが「ワンノブ」操作のシンプルさを好みますが、時にはあらゆる要素を完全にコントロールできるパワーを求めたくなることもあります。その両方を手に入れてみませんか?Compact Mode は、この強力なプロセッサーをあなたのニーズに完全に合わせた、特化型のツールへと変貌させる機能です。複雑なルーティングを完了させた後、Depth、Time、In/Out Gainなどのマクロコントロールのみを表示する画面に切り替えられます。背景画像やUIカラー等のテーマ設定もプリセットごとに保存可能です。単なる画面の縮小表示ではなく、ボーカルを素早く磨き上げる、ドラムバスを力強く処理といったワークフローそのものを凝縮させることができます。
カスタムスキンを適用し、内部は複雑でも指先での操作は驚くほど簡単な、あなただけのシグネチャーエフェクトに変えることができます。
◆モダンなプリセット管理
スピードを重視して設計されたモダンなデザインのプリセットブラウザが搭載されています。すっきりとしたインターフェースにより、すべてがワンクリックで操作可能です。検索バーに文字を入力する必要はありません。「Drums」や「Vocal」などのタグをクリックするだけで、プリセットライブラリを瞬時に絞り込むことができます。また、検索バーの横にある「お気に入り(スター)」機能を使えば、よく使う設定にワンクリックでアクセスできます。詳細な説明文の表示・編集も可能です
※最新の動作環境はメーカーページをご参照ください。